テクノクリーン｜リネン工場バリア式洗濯機導入事例

テクノクリーン株式会社は、山梨にある防塵衣専用のリネン工場を管理運営しています。南アルプスの伏流水を汲み上げろ過したこの土地ならではの水質でのクリーニングが特徴で、主にクリーンスーツや合成樹脂成型加工品などの洗浄を行っています。
充実した設備とベテラン従業員が細心の注意を払って行う洗浄には高い評価を得ており、大手メーカーからも高い信頼を得ています。
事業拡大のため今年、山梨県韮崎市に第二工場を竣工。クリーンスーツという特殊なクリーニングを行っているテクノクリーン株式会社の韮崎工場の内部をリポートいたします。

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主な事業内容

テクノクリーンは山梨にある防塵衣専用のリネン工場です。クラス100のクリーンルームの中で半導体工場や精密機械の組み立て工場で使用しているユニホームや手袋、靴などを洗浄、乾燥を行っています。

特殊なウエアのクリーニング

一般的なクリーニング店とは異なり、非常に特殊なウエアのクリーニングを取り扱っています。半導体メーカーや製薬産業、化粧品業界の工場作業で使用されているクリーンスーツ（防塵衣）は微細なほこりも許されない過酷な環境です。
普通空気中には30Ｌくらいの空気中には約100万個のチリが浮遊しています。それを徹底的に取り除いたのがテクノクリーン工場内にあるクリーンルームです。クリーンルーム内に漂うチリはなんと100個以下。外気のなんど1万分の1なのです。その徹底した工場管理と南アルプスの伏流水を汲み上げろ過したDIウォーター（17メガΩの超純水を使用している）で洗浄することで0.5ミクロンなどの微細なほこりも取り除くことができます。その信頼感から日本全国からクリーニング品が集まり、北は北海道苫小牧から南は鹿児島県種子島にあるJAXA種子島宇宙センターも取引されています。

そんなテクノクリーン株式会社が事業を始めたのは15年前から。当初は中国製のバリア式洗濯機、クリーンルーム仕様の乾燥機を購入したが運用がうまくいかず４年前からエレクトロラックスのバリア式洗濯機クリーンルーム仕様WHB5500HCR×3、T41200CR×3台購入され、昭和工場で現在も稼働中です（後ろにCRの型番はクリーンルーム仕様を意味）。事業拡大に伴い2023年に同じ山梨県に第二工場を竣工し運用をスタートされました。

今回導入の韮崎工場はDIウォーター（17メガΩの超純水を使用している）純水の最高数値は17メガΩとなっています。
この数値が高くなれば高くなるほど不純物が含まれない綺麗な水となると同時にあらゆる鉄やステンレスを錆びさせてしまい、ゴム類は溶かしてしまう性質を持っています。その特性に耐えうる仕様とするため、クリーンルームで採用されているバリア式洗濯機は特殊な仕様となっています。

主な特徴

ステンレスの材質はSUS316（通常はSUS304）を使用しており、材質にクローム、ニッケル、モリブテンが配合されております。ドラムの内銅、外銅、外枠のパネル、ドアに用いられ、またドア部分にもガラスは無く中の様子が見えない様に作られています。
ゴム類も全てバイトン製品を使っているので17メガΩの純水にも耐えられ溶けることはありません。
乾燥機も同様にステンレスの材質はSUS316を使用し、吸気の取り入れ口にもHEPAフィルターを用いて乾燥機ドラム内には常に綺麗な空気を循環させるよう徹底しています。
乾燥機のリントフィルターの清掃隔壁の内側、機械側面に乾燥機の正面から清掃はできない様に作り、ホコリがクリーンルーム内に入るのを防ぎます。
乾燥機の全てのボルトにはボルト穴から塵のような物の侵入を防ぐために全てパッキンが付いています。

工場の特徴

工場内では洗浄する品物に合わせて4つの部屋に分かれて運用されています。

クリーンルーム①

主な洗浄品：クリーンスーツ（防塵衣）

バリア式洗濯機を採用することによりクリーンルーム内の清浄度を安定させ、2次汚染を防いでいます。
バリア式洗濯機は汚れたものを投入する部屋（ダーティーゾーン）と洗浄、乾燥後のきれいな品物を取り出す部屋（クリーンゾーン）を機械によって仕切るシステムです。洗浄品がクリーンゾーン側へ出せるので洗浄前の品物との接触がありません。