初めてのコインランドリー経営!利用者がまた来たい!と感じる設備投資のポイントは?

初めてのコインランドリー経営で失敗しないための秘訣は、「無駄のない設備投資」と「安心できるセキュリティ対策」です。初チャレンジで不安要素も尽きないかと思いますが、堅実な経営計画で進めていけば、光も見えてきます。今回は、設備投資のポイントを中心に、「利用者がまた来たい!」と思ってもらえるコインランドリー経営のあり方についてご説明します。

設備投資は最低限から!最初に機械を多めに設置してしまうリスクは?

コインランドリー開業にあたり、まず重要なのが設備投資の計画。需要や利用者ニーズなどを入念にリサーチし、洗濯機や乾燥器の設置台数を決めなければなりません。

よくある落とし穴が、収益増を狙って設備投資を大きく見積もるパターンです。機械の台数が多ければ使い勝手の良いイメージを与え、利用者も増える……。と思いがちですが、現実はそう甘くありません。まだ足場も固まらないまま、需要やニーズに見合わない設備投資を行えば、たちまち経営リスクを抱えることも。開業当初の設備投資は必要最小限にとどめ、身の丈に合った運営を心がけることが大切です。

役立てたい助成金制度

コインランドリー経営で独立開業を目指すなら、助成金に関する情報もしっかりフォローしましょう。助成金の受給で、運転資金を確保でき、開業からつまずくことなく幸先良いスタートが切れた起業家の例もたくさんあります。新たな事業に意欲を持つ起業家が、こうした便利な制度を活用しない手はありません。地方自治体ごとにさまざまな助成金制度がありますので、開業前に自治体窓口に問い合わせてみましょう。

 

設置する機械の種類はどの店舗も同じでは×

コインランドリー経営は、設置する洗濯機や乾燥器の機種・サイズなどを決めないことには始まりません。その際、立地条件や地域の環境に応じてそれらを決める必要があります。

サイズはどうする?

洗濯機や乾燥器のサイズ選定は、立地周辺の世帯状況によって大きく左右されます。コインランドリーの利用者と言えば、洗濯機のない世帯の主婦か、1人暮らしの学生・サラリーマンなどでしょう。もし仮に、家族入居向けマンションの近くにコインランドリー経営を始めた場合、小さいサイズの洗濯機や乾燥機しかなければ、ユーザーは不便を覚えるかもしれません。設置場所近くの世帯状況、マンションタイプなどの情報をしっかり把握しておくことも大切です。

地域の天候条件も重要

コインランドリー機械の需要は、天候条件によって決まると言っても言い過ぎではありません。天候が荒れやすい日本海側の地域は外干し条件があまり良くないため、乾燥機の需要も高いです。外で乾かすのが難しい世帯であれば、家に洗濯機があったとしても乾燥機のあるコインランドリーを利用する公算が高くなります。降雨量や日照率のデータも踏まえたうえで、回転式乾燥機や乾燥機能付き洗濯機の設置を検討しましょう。

 

誰もが安心の店にするためにしておきたい防犯対策

コスト対策や収益ももちろん大切ですが、利用者が安心できる環境作りもコインランドリー経営には求められます。犯罪のリスクがゼロではないことを考慮して、有効な防犯対策を取り入れましょう。

無人コインランドリーは犯罪リスクも高い

多くの場合、コインランドリー経営は無人タイプになるかと思われます。基本的に洗濯機と乾燥機などの機械類しか設置されていないため、犯罪のターゲットになりやすいです。具体的にどんな犯罪リスクがあるか、以下に例を挙げます。

  • 両替機を壊して現金を盗む
  • 無人状態を狙って女性の下着を盗む
  • 洗濯物にいたずらを仕掛ける など

この中でもっとも狙われやすく、注意を要するのは女性の下着窃盗でしょう。無人状態で監視の目がなければ、容易に犯罪を許してしまいます。コインランドリーのユーザーには主婦や単身世帯の女性も含まれるため、経営側としてはしっかりと対策を講じたいところです。

また、コインランドリーは現金を機械に入金して利用するシステムのため、セキュリティが甘ければ現金を強奪されるリスクも高まります。手口として考えられるのが、バールなどで強引にこじ開けたり、機械ごと持ち去ったりする手法。下着泥棒と比べ、犯罪率は高くないものの、全くないとは言い切れません。犯罪者の身勝手な犯行で経営の努力を無駄にしないためにも、犯罪を抑止する方策が求められます。

防犯対策は監視カメラ設置がおすすめ

コインランドリーの防犯対策として有効なのが、昨今さまざまな現場でも導入が進む監視カメラです。目立つ場所に監視カメラが設置されることで、強い抑止効果を発揮します。たとえ犯罪を許しても、カメラが現場を録画・記録してくれるので、早期の解決に結びつくでしょう。警察の調査でも、監視カメラの設置で犯罪件数が大幅に減少したことが分かっています。 防犯用カメラがあれば、ユーザーも、「ここのコインランドリーなら安心」と感じて利用してもらえる確率が高くなります。犯罪が減り、利用率が高まれば、収益にも良い影響を及ぼすでしょう。総合的に考えて、監視カメラの導入はコストパフォーマンスの高いセキュリティ対策と言えます。

 

おわりに

防犯対策まで考慮すると、洗濯機などの機器導入コストは必要最小限に抑えたほうがベターです。利用者の増加に伴い、徐々に投資していく堅実なやり方が、コインランドリー経営で成功に導くポイント。セキュリティ面も重視して、ユーザーが利用したいと思うランドリー・スペースを目指してください。

初めてのコインランドリー経営!利用者がまた来たい!と感じる設備投資のポイントは? 2023-12-04T00:16:16+00:00 Electrolux Professional